皆様、お元気ですか?お知らせです。
声楽レクチャーコンサートVol.1〜腹式呼吸?胸式呼吸?自分に合う呼吸法はどっち? 時:2021年11月13日(土)16:00開演 場所:京都市西文化会館 ウエスティ
出演:楠本未来(解説&ソプラノ)、森季子(メゾソプラノ)、山本康寛(テノール)、
五島真澄(バリトン)、饗庭絵里子(解説&ピアノ)、松井淑恵(解説&ピアノ)
このテーマは、プロの歌い手、声楽学生、合唱愛好家の皆さん、楽器奏者さん、また音楽教育に携わっておられる先生方の共通のテーマではないでしょうか。
このレクチャーコンサートは、演奏科学専門の研究者であり、ピアニストでもある饗庭絵里子さん(電通大准教授)と私が共同研究を通じて、1年前から温めてきた企画です。
少し長くなりますが、この研究を日本で紹介したいと思ったキッカケをお話します。 私は2006〜2012まで、ドイツワイマールで声楽と声楽教育を学びました。先生に師事して1年間は、先生と同じ呼吸法を何とか模倣し習得しようと試みていました。
しかし、レッスン時間が始まり30分もしないうちに気分が悪くなり、それ以上は歌えない状態に度々陥っていました。 先生「息を吐き切った後、お腹と顎を緩めたら自然に息が入ってくる!」 私、どうやっても息が入ってこない…泣) 才能がないのか…努力が足りないのか…暗い気持ちになりつつ、もっと頑張らなければ!と思っていました。 そんなある日突然、先生は私に全く逆の呼吸法でレッスンをするようになりました。
それまでの1年の苦しさは一体何だったのか…呼吸が自然に循環し、安定感のある歌唱が出来る兆しを確かに感じる事が出来ました。 先生の身体に合う呼吸法と私の身体に合う呼吸法は、全く正反対だったという事が驚きでした。(この体験談にご興味のある方は、声楽レッスンのページよりご覧ください。)
「腹式呼吸が唯一最適な呼吸法である」と、音楽の教科書にも書かれていますが、本当にそうでしょうか。 この「二つの異なる傾向を持つ呼吸法」に以前より興味を持ち、深く共感してくれた実力派歌手3人、演奏科学を専門とする博士2人と共に、Vol.1を開催できる事は、大きな喜びです。私たち6人は、同時期に京都市立芸術大学で学んだ仲間です。
プロの歌い手の身体の中で何が起こっているのか?第1部は、呼吸計測の様子をリアルタイムで映しながらのレクチャー、第2部は迫力満点の演奏プログラムをお届けします。
皆様のご来場を、心よりお待ちしています🎵
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