2021年11月13日(土)声楽レクチャーコンサートVol.1 腹式呼吸?胸式呼吸?自分に合う呼吸法はどっち? 終演いたしました。お越しくださいました皆様、応援いただきました皆様、誠にありがとうございました。
1部は、呼吸の仕組み、腹式呼吸と胸式呼吸の違い、それぞれの呼吸法での歌唱における「支える」事の意味の違いなど私が解説し、その後饗庭絵里子さんの解説でリアルタイムでの呼吸実験を行いました。
呼吸実験は、腹式呼吸で歌っている山本康寛さんと、胸式呼吸で歌っている私、楠本未来がCaro mio benを歌い、その腹囲と胸囲の動きをリアルタイムでご覧頂きました。本番は、プログラムの不具合も起こらず、その歌い方の違いが波形として見事に舞台上で描かれました。会場が感動の空気で包まれました。
今回は、レクチャーという事で、多くの大学の先生方がお越しくださいました。(これは何かの試験?…汗)
音響学の専門家の先生、「優秀な学会発表と、凄みのあるコンサートが一緒になっていた。」 声楽家の先生には、「私は生徒たちに悪いことをしていたかも。これからは気をつける。」など、嬉しいお言葉を頂きました。
以下、作曲家の先生に頂いた貴重なお言葉の一部です。
「私は、声楽家が、そうでない人に呼吸法を教えるレクチャーだと信じていました。また、ずっと腹式が正しいと信じておりました。 教科書に載っているのは腹式だけですし、私自身もそれを教わっていたので。今日拝聴し、専門家が敢えて胸式を選ぶ例が普通にあるということを知り驚きました。
つまり、これは声楽家向け、しかも悩んでいる声楽家向けのレクチャーだということを、申し訳ないことに今日理解しました
このあたりの誤解なく、わかるようにフライヤーにお示しいただけると、本当に求めたい人に向けてご案内できるように思いました。 レクチャーは専門家による科学的な分析がありわかりやすかったですし、勉強になりました。」
今回、現在大活躍中の歌い手の3人が、仲間になってくれました。半年前、森季子さんにこの呼吸法のお話をした時、「私はレクチャーコンサート出演に志願する!仲間と呼んで!」と言ってくれました。心強かったです。
メンバーの誰一人欠けても、このような形で着地しなかったレクチャーコンサート第一弾!この感謝の気持ちは、言葉では言い表せません。
今回の講演&公演は、後日オンライン動画配信をいたします。改めてご案内いたしますので、是非ご期待ください。
楠本未来
この呼吸法の研究をしたいと思った経緯
Ave verum corpus / W. A. Mozart
それぞれの呼吸法の解説。会場の皆様と練習も行いました。
テノール 山本康寛さんのインタビュー
饗庭絵里子(電通大)さんの解説で
腹式呼吸で歌っている山本康寛さんの舞台上リアルタイム呼吸計測
歌劇「椿姫」より、そはかの人か〜花から花へ〜
ありがとうございました!
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